【スタチンって6種類?】じゃ~、6人制のバレー選手で覚えましょう

6人バレー選手 内分泌代謝

前々回より「脂質」について投稿しています。今回からは、「脂質異常症治療薬の楽しい覚え方」についての投稿となりますが、下記の記事を読んでいただければ、より理解が深まると思いますのでよろしくお願いしま~す。

 

第一話【サラダ油の秘話発見?】皆さん!コレステロールゼロに騙されてるよ

第二話【脂質異常症の苦手意識を克服したい方!】これを読めば大丈夫かも?

第三話【今さら聞けない脂質異常症の診断基準】ここを押さえればもう大丈夫

 

今回、覚える「治療薬の作用機序と一覧表」はこれだ!

脂質異常症治療薬のクスリは、大きく分けて、「コレステロールを低下させるクスリ」「中性脂肪を低下させるクスリ」に分かれますが、今回のゴロは、前者のみ用意させて頂き、2回シリーズで投稿します。また、高額で使用頻度が限られているPCSK9阻害薬とMTP阻害薬(家族性高コレステロール血症治療薬)については、別の機会に投稿したいと思います。

 

作用機序

表1

表2

 

バレーボール選手をイメージした世界初⁉の覚え方

ハイハイ。世界初は、第一弾の「軍隊をイメージした免疫システムの説明」、第二弾の「バス・タクシーをイメージした脂質代謝の説明」に続き、第三弾ということでよろしかったでしょうかっ世界初は大げさじゃろ!」という自分突っ込みも、読者の皆さんは、飽き飽きしてるみたいですよ!

ところで、「世界のナベアツ」さんって、今、世界の何処にいらっしゃるのでしょうか?

 

6人バレー選手

 

HMG-CoA還元酵素阻害薬剤(スタチン系)って?

正式名称が長いのでスタチンと呼ばれます。世界的にコレステロール治療の主役となっている薬剤で、微生物が作った物質をモデルにして製造されました。 強力なコレステロール低下作用があり、「スタンダード」タイプ「ストロング」タイプがあります。(絵では前衛がスタンダード後衛がストロングです。また、1番と6番が水溶性で、残りが脂溶性です。)

 

作用機序は2段階となっており、まず、還元酵素の阻害によって肝臓内でのコレステロールが不足します。肝臓は、肝臓表面に「LDL受容体」を増やし、LDLからコレステロールを取り込もうとします。その結果、血中のLDLが減少するというしくみです。このように2段階のプロセスを踏むため、作用の発現には時間がかかります。

 

また、スタチン系薬剤には、血管内皮細胞機能の改善や抗炎症作用といった血管に良い効果があることも報告されており、心血管イベント(狭心症、心筋梗塞)の再発を抑制する薬剤としても重宝されています。

 

高コレステロール血症治療の主役であるスタチンですが、注意すべき副作用があります。横紋筋融解症という副作用で、文字通り副作用で筋肉が融解し、筋肉痛を生じます。ひどくなると尿が赤くなり腎不全を併発するので注意が必要です。特に、腎機能低下の状態で、フィブラート系薬剤を併用すると、そのリスクが高まります。

 

絵とゴロで楽しく覚えるスタチン系薬①

05図1

メバロチン(プラバスタチン):
バロー
とは、東海北陸圏を拠点とするスーパーマーケットの名前で、他の地域の皆さまには、馴染みがないかもしれません。バローさんを思いっきり宣伝しちゃいましたが、何も貰っていませんからね!


「プラスチックの歯⁉」なんてあり得ませんが、そこはそれで、え~、まあ~ひとつ、お願いしますよ。

 

リポバス(シンバスタチン) :
リポパスじゃなく、バスですから! 名セッターって、ホールディングすれすれでトスを上げますよね。これをネチッコイ、油(リポ)っぽいと表現しています。


でも、審判に詰め寄るシーンてっ、野球やサッカーには多いけど、バレーボールでは見たことないなぁ~。

 

ローコール(フルバスタチン) :
苦し紛れのローコール、こんな下品なプレーヤー見たことありませんが、そこはそれで、え~と、まあ~ひとつ、よろしくお願いしますよ。


古い婆さん(失礼。年配のオバ様方)の黄色い声援。それほど聞きたいとは思いませんが、もし、今どきの試合で、回転レシーブドライブサーブ、幻のバランススマッシュなどをやって見せたら、オバ様方に超~ウケルと思います。

 

絵とゴロで楽しく覚えるスタチン系薬②

06図2

 

リピトール(アトルバスタチン) :
ん~、今回の東京オリンピック
ってどんな展開になるのでしょうね。一時的な損失よりも、無限の可能性を持つ少年少女に対し、本来のオリンピックを見せれないことが残念です。10年後のスポーツ人口や競技力に悪い影響を及ぼすことは間違いないと思います。

 

リバロ(ピタバスタチン) :
じゃなくて、ですから!バレーボールは、最も不公平なスポーツです。なぜなら、柔道やボクシングは体重による階級がありフェアーですが、バレーボールには、有るべき身長の階級が無いからです。確かに、男女や中・高生によってネットの高さが異なりますが、
160㎝の社会人男子は、絶対にアグレッシブな攻撃(アタック)はできないと思うのです。

 

バスケットやサッカーは、どんな人でもシュートは打てます。テニス、バドミントン、卓球も全ての人が攻撃(スマッシュ)できます。でも、小さなバレー選手は、サーブ以外まともな攻撃には参加できません!コートを転がりボールを拾うしか活躍の場がないのです。もし、小さな人のためにリベロを設けたのなら、何か哀れな気持ちになってしまいます。アシックスやナイキにお勤めの皆さ~ん。バレー用のハイテク・ロンドンブーツを開発して、背の低いプレーヤーのハンディを無くしてあげてくださ~い。ん~、ショーもないことをしゃべり過ぎたワっ。

 

クレストール(ロスバスタチン) :
じゃなくて、ですから!クリス松村さんって、最近テレビで見かけませんよね。
マツコ・デラックス、IKKO、ミッツ・マングローブ、KABAちゃん、りんごちゃん等々、その筋のポジション争いって、たいへんなんでしょうね?

 

くすりのレビュー、国家試験の勉強に役立つYouTube動画

yakulab info 下田武先生
HMGーCoA還元酵素阻害薬の比較:9分34秒

メバロチン:13分30秒

ロスバスタチン:13分30秒

脂質異常症1:11分07秒

脂質異常症2:14分04秒

脂質異常症3:12分51秒

脂質異常症4:18分04秒

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