【一気に覚える糖尿病薬Part⑤】これで苦手意識から解放される?

05 内分泌代謝

糖尿病薬は、2~3種類の薬を併用することが多く、何の薬を飲んでいるのか?何のために飲んでいる薬なのか?を伝えなければならない場面に遭遇します。

しかしながら、説明する側が多種多様の作用機序と多くの薬品名を覚えていないと、説明がシドロモドロとなり、自信を失ってしまいますよね。

前回投稿した「糖尿病薬の歴史と作用機序」「ステムの覚え方を思い出していただき、一気に楽しく薬品名を覚えましょう。クスリの名前が、どえりゃ~多いので全7回シリーズで投稿します。いざ!

 

今回、覚える「糖尿病薬の一覧表」はこれだ!

覚える表⑤

 

α- グルコシダーゼ阻害薬

腸管での糖吸収を抑制し、食後の血糖値の上昇を緩やかにするα- グルコシダーゼ阻害薬

αグルコシダーゼ

食事で摂取された炭水化物は、α-アミラーゼにより小腸で二糖類に分解され、さらにα-グルコシダーゼ(二糖類分解酵素)により単糖類にまで分解されて吸収されます。α-グルコシダーゼ阻害薬は、この二糖類分解酵素であるα-グルコシダーゼの作用を競合的に阻害することで、糖の分解と吸収を遅らせます

 

また、糖尿病の患者はインスリン分泌のタイミングが遅れているため、αグルコシダーゼ阻害薬の服用により血糖上昇とインスリン分泌のタイミングが合うようになり、食後の高血糖を抑制することができます。

 

従って、空腹時血糖がさほど高くなく、食後に高血糖になるような症例に効果的です。単独では薬効が弱いため、他の糖尿病治療薬と併用されることが一般的です。

 

この薬のデメリットとしては、糖分が長く腸内にとどまることから、腹部膨満や軟便など消化器症状が出やすいこと。食事前に飲まないと効果が出ないことがあります。また、この薬自体で低血糖を起こすことは珍しいですが、低血糖の際には、ブドウ糖(単糖類)でないと効果が出ないので注意が必要です。

 

絵とゴロで楽しく覚える糖尿病薬⑤

05

グルコバイ(アカルボース):
グラサンをとった人が、意外と優しい目をしているのはアルアルですよね。なぜその筋のボスがグリコの販売員をやっているかは謎です。あっ、グリコ売じゃなく、グルコ売ですから気を付けてください。

 

ベイスン(ボグリボース):
バイソンベイスン、似てるようで微妙に字が違いますのでご注意ください。バイソン(バッファロー)からグリグリされるなんて、ボスの顔丸つぶれだなぁ~。

 

セイブル(ミグリトール):
金を「せびる」は方言なのか標準語なのかわかりません。でも絡まれやすいボスに愛着を覚えています。最後は身ぐるみまで取られて可哀そう。それもこれも、「ボース」というステム「トール」というステムが追加になったからです。誰が悪いとは言いませんが、紛らわしいなぁ~。

 

 

くすりのレビュー、国家試験の勉強に役立つYouTube動画

yakulab info 下田武先生

糖尿病治療薬⑦(ビグアナイド系薬、αグルコシダーゼ阻害薬):11分48秒

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