ステロイド外用薬のキャップの色!なんでランク別に色分けしないの?

マイルド① 皮膚科

ステロイド外用薬の楽しい覚え方を第一回第二回第三回で投稿してきましたが、素朴な疑問が浮かんできました。

安全性の観点から、「注射針や気道用の吸引カテーテル等」については、国際規格であるカラーコードがついています。また、採血の目的(目的によっては薬品が入っている)や正しい順番を確認しやすくするために、血液検査に用いる「真空採血管」にも大まかな色分けがあります。

 

①説明

 

それなのに、ステロイド外用薬にはせっかくのランク付けがあるのに、ランク別の色分けが施されていません。では、なぜ色分けをしないのでしょうか?色分けによって何か不都合か生じるのでしょうか?

もし理由があるなら、以下の二通りではないでしょうか?

そもそも医療現場で「色分けして欲しい!」というニーズがなく、業務上、何の不都合もない。メーカーとしては、色分けのルール作りや薬の回収など、時間とコストがかかり何のメリットも感じられない。

 

薬の選択を色だけに頼ってしまうと、本来、注意深く読むべき薬品名や注意書きに関して無頓着となり、偶発的な誤投薬を招きやすくなる。

 

②説明

 

たぶん、①が大きな理由でしょうが、②の理由については、麻酔薬での議論があったそうです。安易な色分けが気の緩みを招き、重大事故を起こしかねないという意見が出されたそうです。ん~、わかるような気がします。慣れてくると色頼みになり、安心してしまうかも?

でも、ステロイド外用薬は麻酔薬と異なり、患者さんが直接手にしますし、使い切ってないチューブが家にころがっている場合もあります。

アルアル話として、おばあちゃんに処方されたベリーストロングを、「おじいちゃん。袋(⁉)がカユイのかい?これでも塗っときなよ。」というシーンは有り得る話です。まあ~、死にはしないので大丈夫だと思うのですが、前もって、色で、おばあちゃんに注意できたと思うのですが?

色分けがあれば、おばあちゃんに「赤のキャップはとっても強いからね、柔らかい頬などに塗ったらダメですよ。また、余ったからと言って、おじいちゃんやお孫さんに渡したらダメだよ。」などと分かりやすい服薬指導ができるのになぁ~。

 

今回覚える表はこれだ!

一覧票③

プレドニゾロン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン様。長い尾ひれ(化学物質)が付けば付くほど出世できるんですね。(ランクが上がっていくんですね。)

 

「マイルド(ミディアム)」の楽しい覚え方

マイルド①

前回に続き、吉草酸がついているものは、「足の裏のアノにおい」(イソ吉草酸)のイメージをつけています。

中尾彬さんの奥さんは池波志乃さんですが、若い方はご存じないかも?

 

マイルド②

 

櫂(かい)と櫓(ろ)の違いご存じでしたか?漕ぐのが難しい方は、櫓(ろ)だと思います。ということは、ウサギが嘘をつき、キツネがタヌキに対して、難しい方の櫓(ろ)を渡したということですね。まあ~、どうでもいっか?

また「三反園君の夢」か~い? もう最後なのでどうかご勘弁を。

 

くすりのレビュー、国家試験の勉強に役立つYouTube動画

yakulab info 下田武先生
ステロイド外用剤の適正使用:21分15秒

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