【仏教界を揺るがす喉(のど)仏の真実発見!】皆さんご存じでしたか?

喉仏と違う ちょっと休憩

「年賀状シリーズ」に加え、新シリーズ「何じゃコレ?珍十景」を始めています。
大自然や街なかで、(私の感性で)珍しくてオモロイものを発見した時に投稿しますので、勉強の合間に一息ついていただければ幸いです。

これまでの「何じゃコレ?珍十景」

第一弾 霊峰白山。豪雪地帯の山中で宇宙人が作った「巨大な雪壺」を発見?!

第二弾 昭和のヒーロー「ジャイアント馬場」さんの超特大スリッパを発見?!

第三弾 【歴史的発見?】あのビヨン・ボルグのラケットが後輩の細君の手に!

第四弾 【日本人の外人コンプレックス発見⁉】日本人は昔より大きくなった?

第五弾 「落書き」と「芸術」の違いを発見⁉バンクシーならどこまで許される?

第六弾 【本当にあったキョワ~イ話】快楽を求めたマジメ人間が見た錯覚とは?

 

今回の第七弾、「何じゃコレ?珍十景」は、義父の火葬(京都市)に立ち会った時のお話です。場所が場所だけに証拠となる写真はありませんが誰もが経験することなので参考にしていただければ幸いです。

喉仏と違う

 

お骨拾い(骨上げ)に隠された真実とは?

地域や宗派によって火葬後のお骨拾い(骨上げ)は、大きく異なるようです。
例えば、東日本では骨全部を大きな骨壺に収めるそうですが、こちら西日本では主要な骨だけを小さな骨壺に入れ、残りの骨は共同墓地に収められることになります。正直、残りの骨がどのような場所に運ばれ、どのように扱われるかは誰も見ていないし、まあ、見たくもないと思いますが・・・。

 

お骨拾いは、最初に「足」「腕」「腰」「肋骨」「頭部」の順序で骨壺に入れ、最後に故人と最も縁の深かった人が「喉仏(のどぼとけ)」を拾うのが一般的です。
その時に、喉仏の形がはっきりして、まるでお釈迦様が座禅を組んでいる姿に見えると、「生前に良い行いをしていたから、このような立派な形で残ったのですよ」と言われます。

 

坊さん説明

 

しかしながら、私たちの体にあるほんとうの喉仏(喉の中間にある甲状軟骨)は、軟骨なので火葬にしたら跡形も残りませんし、実際の喉仏(喉頭隆起)は、座禅をしているお釈迦様のようには見えないのです。

じゃ~、今まで私たちに見せられてきたものは何だったのでしょうか?

 

正体を明かす前に、まずは喉仏についての豆知識。

喉仏の構造

喉仏の正式名称は、喉頭隆起(こうとうりゅうき)と呼ばれ、喉の中間にある甲状軟骨(こうじょうなんこつ)の突起部分が医学的な正体です。甲状軟骨(喉仏)は、喉頭を覆う軟骨に過ぎませんが、喉頭やその中にある器官を守る働きがあり、声を出すためにも欠かせません。

 

当然、甲状軟骨(喉仏)は女性にも存在しますが、なぜ、成年男子のようにはっきり見られないのでしょうか?

男性の場合、思春期に入ると、男性ホルモン(テストステロン)によって、軟骨や喉頭が女性に比べて大きくなり、声が低くなるだけでなく、軟骨プレートが交わる角度が鋭角(約90度)になります。そのため喉に突出部(喉頭隆起)ができ、はっきりと喉仏(甲状軟骨)が見えるようになります。

 

一方、女性の場合は、テストステロンの影響を受けないので、軟骨が大きくならず、軟骨プレートの交わる角度は鈍角(約120度)のままとなります。

 

そのため、女性の喉は、突出のない平らな形状で、喉仏(甲状軟骨))がはっきり見えないのです。「女性には喉仏が無い」というのは誤りではないのですが、「本当は有るのに目立たない」というのが正しい言い方かも知れませんね。

 

火葬場で見る喉仏は、椎骨の上から二番目にある第二頸椎でした!

 

第二頸椎

 

人類の祖である「アダムとイブ」の名前は『旧約聖書』に登場しますが、アダムの食べた林檎が喉に詰まって喉仏となり、イブが食べた林檎が乳房になったという話は、世界中の多くの人が知るところです。

 

喉仏は、英語で「Adam’s apple(アダムの林檎)」と訳されます。土葬が多い欧米では、喉仏(甲状軟骨)をまじかに見ることはないので、「喉の骨に神や仏が宿る」などという概念は全くなかったと思われます。

 

一方、火葬が主流の日本では、人間が骨になった時、喉の下あたりに第二頸椎が転がっている訳ですから、この骨を勘違いして「喉仏」と呼ぶようになったと思われます。しかも、第二頸椎は、お釈迦様が座禅を組んでいる姿に見えることから、益々宗教的な意義が強くなり、骨上げの最後を飾る特別な骨となったと思われます。

 

現在のようにストレッチャーの上できれいに骨を残した状態でお骨拾いをする習慣は、昭和に入ってからのことで、野焼きに近い状態では骨はバラバラになり、第二頸椎を判別することは困難だそうです。従って、こうした習慣は大昔からあったものでなく、おそらく今は、火葬場の職員さんが、第二頸椎を喉仏に見えるように最適の場所に置いて下さっているのではないでしょうか?

 

また、最近では、葬儀屋さんがお骨拾いの場に立ち合い、「故人の骨」について解剖学者顔負けの解説を行い、プライバシーの観点からヒンシュクを買うケースもあるあるそうです。ある意味、生まれた時同様、最後の姿も裸なんですから、余計なことは言わず、粛々と作業を行う方がよいかもしれませんね。

 

喉仏が引き寄せる不思議な世界

不思議な世界

喉仏は、喉頭やその中にある器官を保護したり、声の高さを変える大切な働きがありますが、その他にも「意外なお役立ち情報」があったり、不思議な世界を引き寄せています。

 

介護の世界では、誤嚥性肺炎防止のためにも、咀嚼と飲込みの動作を確認しなければなりません。喉仏は、モノを飲込んだ際に下から上にグイっと上がるので、介護の方は、その動きをよく見ているそうです。

 

一方、巷では、喉仏が大好きな女性(喉仏フェチ)が増加しているそうです。
喉仏フェチからすれば、大きい喉仏というだけで「男らしさ」や「男の色気」を感じるそうで、大きい喉仏が動いたり、見たりするだけで快感を覚えるとか?実に不思議です。

 

女性には声変わりが少なく、男性ほど喉仏が発達しないため、自分にはないシンボリックな存在として認知されるそうで、男性が自分にはない「女性の豊かな胸」に興味を持つのと同じだそうです。

 

まあ~、どうでもいいお話ですが、喉仏を介して恋愛の幅を広がり、少しでも多くのカップルが誕生することを願っています。男性諸君!トックリ(ハイネック)のセーターなんか着ててはダメです!思いっきりノドを露出して、喉仏を見せてあげましょう。ワシには分からんわ!

 

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