薬剤師にとって、クスリは商売道具であるため、クスリの名前はどうしても覚えなければなりません。どの商売も商品名を知らずして、売ったり・買ったり(飲食させたり)できませんからね。
でも困ったことに、クスリには「商品名」と「一般名」の二つの名前があります。
例えば、ロキソニン(商品名)→ロキソプロフェン(一般名)のように、親の名前を受け継いだものならいいのですが、ボルタレン(商品名)→ジクロフェナック(一般名)のように縁もゆかりもない名前になると、途端に覚えにくくなります。
両者を「何か」で結びつけなければなりませんが、その「何か」が人それぞれ違っていて、たいへん苦労するところです。
一般名と商品名の混在で、患者さんも医療従事者も困っています。
ジェネリック推進のため、処方箋の殆どは一般名で書かれるようになりました。患者さんにとって、カタカナ書きの薬剤名はただでさえ覚えづらいのに、「商品名」と「一般名」が混在すると、何が何だかわからず、言われるままに服用している人が多いと思います。
医療スタッフだって、口には出さないまでも、「語呂合わせ」などで一生懸命覚える工夫をしているのではないでしょうか?でも、時間とともにゴロ自体を忘れてしまった経験はありませんか?
記憶力は、覚えるためのテクニック(記憶術)でグ~ンと向上します。
せっかく薬品名を覚えたはずなのに、頭から引き出せなかったという経験は誰にでもあると思います。
これは、情報を整理せず詰め込んだのが原因で起こります。関連性を大げさに意識(空想)したり、ロールプレーゲームのように、連続したイメージに置き換えて覚えれば避けられるといわれています。
また、テスト勉強で、薬品名を丸暗記しても、テストが終わった途端、ほとんど忘れてしまった経験があると思います。
これは、左脳によって言語として薬品名を覚えていたからです。
逆に、イメージ図で覚えていたクスリの作用機序などは時間が経っても忘れずにいますよね。
これは、右脳を使って、イメージ情報として記憶していたからなのです。
クスリの「商品名」と「一般名」は、左脳(ゴロ)と右脳(絵)を使って覚えるべし
人間の脳は、言語を司る左脳と、イメージを司る右脳に分かれています。右脳の記憶力は、左脳の数十倍以上ともいわれ、一度インプットされた情報は消えずに残ります。
また、脳は、感情を伴った情報を優先して記憶するので、おもしろかったり、楽しいものはよく覚えてくれます。苦労して覚えるよりも、楽しく覚えた方が、さらに記憶力をアップさせることになるのです。
薬学生や看護学生の皆様! 当ブログを活用し、楽しくクスリの名前を覚えてください。
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