【本当にあったキョワ~イ話】快楽を求めたマジメ人間が見た錯覚とは?

1話・2話 ちょっと休憩

「年賀状シリーズ」に加え、新シリーズ「何じゃコレ?珍十景」を始めています。
大自然や街なかで、(私の感性で)珍しくてオモロイものを発見した時に投稿しますので、勉強の合間に一息ついていただければ幸いです。

これまでの「何じゃコレ?珍十景」

第一弾 霊峰白山。豪雪地帯の山中で宇宙人が作った「巨大な雪壺」を発見?!

第二弾 昭和のヒーロー「ジャイアント馬場」さんの超特大スリッパを発見?!

第三弾 【歴史的発見?】あのビヨン・ボルグのラケットが後輩の細君の手に!

第四弾 【日本人の外人コンプレックス発見⁉】日本人は昔より大きくなった?

第五弾 「落書き」と「芸術」の違いを発見⁉バンクシーならどこまで許される?

 

今回の第六弾、「何じゃコレ?珍十景」は、私が若かった頃の思い出話を取り上げます。思い出なので、発見の証拠となる写真はありませんが、解りやすい再現ドラマにしてみました。

私の上司だった〇〇室長は、今も現役でご活躍だと聞いています。長らくご無沙汰をしていますが、お元気でしょうか?たくさんの楽しい思い出を頂き、有難うございました。

 

室長はとてもマジメな方で、地元の名士でした。

室長は先祖代々のお寺を受継ぐご住職で、小規模ではありますが、寺が運営する保育園の代表も務められていました。

このようなことから、室長には常に「立派な人間像」が求められ、昼夜を問わず過大なストレスがかかっていたと思われます。

室長経歴

 

福岡県へ出張したある日のことでした。

仕事半分、旅行半分といった簡単な出張でした。オエライさんの「お出迎え」と「お見送り」だけが重要なお仕事でありまして、それが終われば、私たちには「仏も知らぬ極楽の道」が待っていたのです。このような状態を昔の言葉で「ルンルン」と言っていましたっけ?

1話・2話

 

知らない街のネオンサイン。個性的でとっても趣があったなぁ~

宿泊先は郊外でしたので、歓楽街の中州へはタクシーで向いました。当時は、LEDの電照看板などあるはずもなく多くがネオンサインでした。ネオンサインに用いられるガラス管は、広告主の注文に応じて職人技で作られていましたが、LEDが全盛期となった今、作れる人は少ないと思われます。近くに寄ると「ジ~ン」と音が聞こえ、微妙な振動から発せられる光が大好きでした。

現在、LED照明によってネオンサインもどきを再現していますが、心に伝わるものが何か違うんだなぁ~。

 

タクシーはビジネス街に入り、ポツリポツリとネオンサインが目に入ってきました。その時突然、室長は運転手にユーターンを命じた(頼み込んだ)のでした。何でも、「ロシア人のヌード劇場を発見した!」そうで、「ボリショイヌード、ボリショイヌード」と何度もつぶやいていました。

 

ところで、ボリショイ」とはロシア語で「大きい」を意味し、有名なボリショイサーカスは、「大規模なサーカス」「サーカス大劇場」と訳されます。ボリショイ」=「ロシア人」じゃないんだけどな~?

2話3話

 

快楽を強く求め過ぎた結果、思いもよらぬ錯覚(幻覚?)を見たのかなぁ~

人間の脳は、高度に進化した結果、豊かな想像力を獲得しました。そのため、ウソの写真を何日もくり返し見せたり、体験したことのない映像を実際に体験したかのように何回も見せられると、脳の想像力によって、それらを事実と思い込んでしまうのですこれは「偽の記憶(=フォールスメモリー)」と称されまして、心理学において興味深い実験がいくつもあります。

 

今回やらかした室長の錯覚が、脳の想像力による錯覚なら良いのですが、老化による動体視力の低下による錯覚だったら寂しい限りです。

 

ボジョレーヌーヴォーは、その年に採れたブドウだけを使って造られる新酒のことで、解禁日は11月の第3木曜日です。今年は異常気象で作柄が悪いと聞きますが、その季節がやって来ると「ワインと優しかった室長」を思い出すのです。

 

5話

 

次回投稿も「錯覚」についてです。よろしくお願いします。

 

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