よく使うアセトアミノフェンの作用機序って解明されてないってホント?

リリカ、タリージェ 精神神経科

患者の訴える症状の中で一番多いのが「痛み」であり、前回から「痛み」について投稿しています。痛みは体の何処かに不具合が生じた時に知らせてくれる、命を守るための大切なメカニズムですが、「痛みの感じ方」は、その時の環境や、人によって異なることを経験的に知っています。

例えば、「疼痛行動」といって、軽い痛みでも周りから大げさに心配される家庭環境で育った人は、ちょっとした痛みでも大げさな表現をしてしまいます。本人は無意識ですが、痛みを訴えることで「周りから優しくしてもらえる」という心理が働くそうです。

また、「疾病利得」といって、交通事故などにあって時、痛みを訴え続ければ仕事が休めたり、周りから心配してもらえるため、これも無意識ですが、痛みがなかなか引かなくなるそうです。

また、「痛みの感じ方」についてのゲノム解析が進んでいるようで、いくつかの遺伝子も特定されています。生まれて一度も痛みを感じたことのない難病の「先天性無痛無汗症」には遺伝子編集による治療が期待されますし、痛みの遺伝子解析によって、全く新しい作用機序の鎮痛薬が登場するかも知れません。

あんなによく使うアセトアミノフェンなのに、その解熱・鎮痛作用がキッチリと解明されてないことには驚きを感じますが、人類がすべての痛みをコントロールできる日は来るのでしょうか?

今回覚える表はこれ!

鎮痛薬②

数ある鎮痛薬の中から、前回投稿した図に示したものだけを選んでいます。選択に理由はありません。他のクスリにつきましては、別の機会に投稿したいと思います。

 

リリカ、タリージェ等の楽しい覚え方

リリカ、タリージェ

 

リリカ(プレガバリン):リリー・フランキーさんご免なさい。変なカバのショーに出ていただき、ありがとうございます。

 

タリージェ(ミロガバリンレジル): でもガバリン(体じゅうに鐘を付けたカバ)君って、何て優しい奴なんでしょう。レジ打ちでフランキーさんの家計を支えるのですから。

 

ノイロトロピン

サインバルタン(デュロキセチン):以前投稿(抗うつ剤SSRI、SNRI、NaSSA(ナッサ)のおすすめ覚え方)したものです。ディロフォサウルスという恐竜など、知っている人は少ないでしょうね。

 

ノイロトロピン(ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液):苦しい!ノイローゼのトロって何やねん。許してください。ましてや、元気になったトロを見て、老人が湧くとは思えませんよね。それにしても、ノイロトロピンの作用機序もはっきり解っていないようですが、効く人には効くそうです。

 

くすりのレビュー、国家試験の勉強に役立つYouTube動画

yakulab info 下田武先生

痛みを知り:24分47秒

リリカ:6分45秒

リリカとタリージェの比較:10分54秒

サインバルタン:12分27秒

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