前回、「降圧薬(一般名)の末尾の呼び方の法則(ステム)」の楽しい覚え方についても投稿していますので、ご参照ください。
今回は、高血圧治療のためのサイアザイド系利尿薬と非サイアザイド系利尿薬(サイアザイド系類似薬)の覚え方についての投稿です。
両者の作用機序は同じなのですが、化学的組成が異なるため、サイアザイドと非サイアザイドに分けられています。
サイアザイド系利尿薬とその類似利尿薬は、半減期が長く、作用が穏やかなため、高血圧治療に用いられます。
心不全等による浮腫改善を目的とした、比較的作用の強い利尿薬(赤枠以外)については、今回対象にしていません。後日、まとめて投稿いたします。今回は、赤枠のみについて楽しく覚えてください。
今回覚える「サイアザイド系利尿薬と非サイアザイド系利尿薬(サイアザイド系類似薬)」の一覧表(赤枠部分)
サイアザイド系利尿薬の楽しい覚え方
ヒドロクロロチアジド:火に泥、クロードチアリに自撮りの地鶏、順番が大切なのでこの順で覚えてください。
フルイトラン(トリクロルメチアジド):フルイというのは、砂利等を分別する「アノふるい」のことです。水泳の予選会には、フルイとなるゲート等ありませんが、そこは空想の世界でお願いします。それよりもっとヒドイのが、鳥のクロールです。何とか勘弁してやっておくんなせい。
非サイアザイド系利尿薬(サイアザイド類似薬)の楽しい覚え方
バイカロン(メフルシド):賭けマージャンは犯罪です。勝手に獅童さんを引っ張り出して申し訳ありません。それもこれも、世の薬学生がバイカロンを覚えるためです。どうかお許しください。「目を振る」とは、歌舞伎のアレです。目をぐるっと回すアレと思ってください。「目を振る獅童さん」、一度歌舞伎座で拝見したいもんです。
ナトリックス/テナキシル(インダパミド):麻雀の次は将棋? これまた名取裕子さんを勝手に登場させて申し訳ありません。それにしても、インダパミド、ちょっと分かりにくかったかも。負けた棋士が自暴自棄になっているところを、名取さんが、「いいんだよ」とやさしく声をかけ、手相(パー)が有望であると元気づけているのです。あしからず。
くすりのレビュー、国家試験の勉強に役立つYouTube動画
yakulab info 下田武先生
利尿薬①糸球体濾過と尿細管の役割:11分28秒
利尿薬②Na利尿、浸透圧利尿、炭酸脱水酵素阻害薬:11分35秒
利尿薬③ループ利尿薬:12分15秒
利尿薬④チアジド系利尿薬、K保持性利尿薬:14分51秒
利尿薬⑤浸透圧利尿薬、バソプレシン受容体拮抗薬:11分20秒
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